テーマ:地域社会学I

世界都市論・都市アメニティ論(歴史的限定性2)──地域社会学I2013年2月1日

前回1月25日の授業で話したとおり、インナーシティ問題に悩んでいた先進国の大都市は、1990年代に入ると、人口増加に転じます。それに対して、世界都市論は、グローバル経済の成立にともない、多国籍化した大企業の中枢管理機能が大都市に集中したことが、先進国大都市に成長をもたらしたと説明します。中枢管理機能とは、世界各地に広がった生産拠点におい…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

前産業型都市(歴史的限定性1)──地域社会学I2013年1月25日

1月25日と2月1日の授業では、都市社会学の原型を作ったシカゴ学派の歴史的限定性を考えます。あらゆる研究は、その研究がおこなわれた歴史的文脈や社会的背景の制約を受けています。シカゴ学派も例外ではありません。シカゴ学派が提出した概念やモデルは、こうした歴史的な限定性をもっています。 おおざっぱな歴史的区分をするために、テクノロジーと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

都市下位文化理論(人間関係3)──地域社会学I2013年1月11日

1月11日の授業の前半では、シカゴ学派社会学が示した都市の人間関係に対する批判と修正の最後として、C・S・フィッシャーの都市下位文化理論を取り上げました。フィッシャーは、地域の生活様式を規定するのは個人の属性であるという社会構成理論の主張を認めながらも、都市がもつ大規模で密度の高い人口には個人の属性に還元しきれない独自の効果があると考え…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

コミュニティ解放論・社会構成理論(人間関係2)──地域社会学I2012年12月21日

12月21日の授業では、先週に引き続き、シカゴ学派社会学が示した都市の人間関係に対する批判と修正を見ていきました。先週のコミュニティ存続論の批判は、比較的単純なものです。コミュニティは失われたというシカゴ学派の主張に対して、コミュニティと呼べる人間関係を都市で見いだして、「ほら、都市においてもコミュニティは存続しているよ」という批判です…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

コミュニティ喪失論・コミュニティ存続論(人間関係1)──地域社会学I2012年12月14日

12月14日の授業から3回にわたって、都市の人間関係をめぐる議論を見ていきます。空間構造ではバージェスの同心円地帯モデルが批判の対象となっていましたが、人間関係ではワースのアーバニズム論が批判の対象となります。11月22日の授業で取り上げたように、ワースは論文「生活様式としてのアーバニズム」(1938年)で「都市では、異質性の高い大規模…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

社会文化生態学(空間構造2)──地域社会学I2012年12月7日

12月7日も、前回に引き続き都市の空間構造をめぐる議論を見ていきます。前回は、同心円・扇形・多核心という「形態」についての議論を見ましたが、今回は、そのような空間構造をもたらす「要因」についての議論です。なぜ同心円になるかと言うと、ごく簡単に言えば、人や企業の立地選択が、地価や家賃、住環境、中心地へのアクセスなどの関数だと考えられるから…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

扇形モデル・多核心モデル・東京圏の社会地図(空間構造1)──地域社会学I2012年11月30日

11月30日から、都市社会学の原型をつくったシカゴ学派への批判と修正というかたちで、授業を進めていきます。この批判と修正は、(1)空間構造、(2)人間関係、(3)歴史的限定性という3点に分けて見ていきます。今回11月30日は、空間構造に関する批判と修正1ということで、空間構造の「形態」に関する議論を取り上げました。ホイトの扇形(セクター…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

同心円地帯モデル・人間生態学・アーバニズム論(シカゴ学派3)──地域社会学I2012年11月22日

11月22日の授業では、シカゴ学派社会学による都市研究のまとめとして、E.W.バージェスの同心円地帯モデル、R.E.パークの人間生態学、L.ワースのアーバニズム論を取り上げました。前2回の授業で見ていったゾーボーやショウの研究が、地図作成やフィールドワークによる都市の具体的姿の「記述」と位置づけるならば、今回の授業は、その都市の具体的姿…
トラックバック:3
コメント:0

続きを読むread more

ショウ『ジャック・ローラー』(シカゴ学派2)──地域社会学I2012年11月16日

11月16日の授業では、シカゴ学派による都市研究の2回目として、C・R・ショウ『ジャック・ローラー──ある非行少年自身の物語』(1930年)を取り上げました。この研究は、生活史法をもちいた非行研究の古典と言われる本ですが、生活史を都市空間のなかに位置づけて解釈するという点でも興味深い研究です。この研究の主人公であるスタンレー少年は、主に…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ゾーボー『ゴールド・コーストとスラム』(シカゴ学派1)──地域社会学I2012年11月9日

11月9日から、都市社会学の具体的な研究を見ていきます。最初に取り上げるのは、都市社会学の原型を作ったシカゴ学派社会学です。今回は、その典型例としてしばしば取り上げられるH・W・ゾーボー『ゴールド・コーストとスラム──シカゴのニア・ノース・サイドの社会学的研究』(1929年)を詳しく見ていきました。シカゴ学派社会学の研究方法は、さまざま…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

都市的環境の出現(1920年代のアメリカ)──地域社会学I2012年10月26日

10月26日の授業では、NHKスペシャル「映像の世紀 第3集 それはマンハッタンから始まった――噴き出した大衆社会の欲望が時代を動かした」(1995年5月20日放送)を見てもらいました。その意図は、村落的環境と対照的に位置づけられる都市的環境のイメージを作ってもらうことにあります。番組を見ていただければすぐに感じると思いますが、とにかく…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

村落的環境から都市的環境への変化にともなう生活様式の変化──地域社会学I2012年10月19日

10月19日の授業では、ユイのような伝統的な村落で見られる相互扶助の人間関係が成立する条件を考えました。ユイのような人間関係が成り立つには、そこに住む人びとが同じようなライフスタイルをもち、何世代にわたってそこに住み続けることが必要です。すなわち、人口の同質性と定住性という村落的環境がなければ、成り立たない生活様式なのです。 近代…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

都市的環境の対照としての村落的環境(白川郷ユイ)──地域社会学I2012年10月12日

10月12日の授業では、村落的環境における生活様式のイメージをもってもらうために、NHKスペシャル「80年ぶりの大屋根ふき──白川郷『結』復活の記録」(2001年放送)という番組を見てもらいました。その上で、この番組の主題でもある「ユイ(結)」という相互扶助の仕組みについて解説しました。白川郷は、高速道路を使うと、富山大学から1時間30…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

地域社会学Iの授業概要──地域社会学I2012年10月5日

富山大学では、10月2日から後期の授業が再開しました。後期は、地域社会学Iの講義を担当します。5日は初回でしたので、授業のねらいや進め方などの授業概要の話をしました。「都市的な環境が、どのように、人びとの生活様式(価値観や人間関係の形態など)に影響をあたえているのか」の理解を目標に、都市社会学の原型をつくったシカゴ学派の業績を紹介し、そ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more