テーマ:社会学総論

グラノヴェター『転職』──社会学総論2012年7月25日

7月25日の授業では、質的調査と量的調査を併用した事例として、グラノヴェター『転職──ネットワークとキャリアの研究』(1974年)を紹介しました。わずか900ドルの経費で、男性の専門職・技術職・管理職の転職について調査したものです。半構造化インタビューと調査票調査(郵送法)の二つがもちいられています。その結果は「良い転職の話は、ある日突…
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日本版総合的社会調査(JGSS)──社会学総論2012年7月20日

7月20日の授業では、調査票調査の実例その2ということで、大阪商業大学JGSS研究センターがおこなっている「日本版総合的社会調査」(Japanese General Social Survey; JGSS)(2000年~)を紹介しました。先週取り上げたSSMもJGSSも、全国規模の標本調査という点では共通しますが、調査目的のあり方が若干…
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「社会階層と社会移動」全国調査(SSM調査)──社会学総論2012年7月13日

7月13日の授業では、調査票調査の実例ということで、「社会階層と社会移動」全国調査(SSM調査)(1955年~)を紹介しました。SSMはSocial Stratification and Social Mobilityの頭文字をとった通称ですが、こちらのほうが通りが良いかもしれません。社会階層とは、社会的資源の不平等な配分にもとづく社会…
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ホックシールド『管理される心』──社会学総論2012年7月6日

7月6日の授業では、ホックシールド『管理される心──感情が商品になるとき』(1983年)を取り上げました。「感情社会学」(sociology of emotion)の事実上の宣言書と評される研究です。この研究の焦点は「感情労働」(emotional labor)と呼ばれるものです。それは、感情を道具として使って賃金を得る労働で、肉体労働…
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ゴッフマン『アサイラム』──社会学総論2012年6月29日

6月29日の授業では、参与観察法の実例その2ということで、ゴッフマン『アサイラム』(1961年)を取り上げました。『アサイラム』の紹介は、昨年度の社会学総論のブログ記事に尽くされているように思います。そちらのほうをぜひご参照ください。 講義ノートはこちら(MS Word, 30Kb) https://1drv.ms/w/s!…
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ルイス『貧困の文化』──社会学総論2012年6月22日

6月22日の授業では、参与観察の例として、ルイス『貧困の文化』(1959年)を紹介しました。メキシコ市に暮らす5つの貧しい家族の典型的な一日を詳述した作品です。タイトルにもなっている「貧困の文化」ですが、この本の続編にあたる『サンチェスの子供たち』の「序」でまとめられています。その特徴は、人口・社会・経済・家庭生活と多岐にわたりますが、…
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モラン『オルレアンのうわさ』──社会学総論2012年6月15日

6月15日の授業では、インタビュー法の実例その2ということで、モラン『オルレアンのうわさ』(1969年)を紹介しました。調査の対象は、若い女性がブティックで誘拐されているという「うわさ」です。たいへん調査しにくい対象ですが、モランらは3日間の現地調査でそれに挑み、うわさの盛衰について明らかにしました。 うわさ(デマ)に関する社会学…
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ベッカー『アウトサイダーズ』──社会学総論2012年6月8日

6月8日の授業では、インタビュー法の例ということで、ベッカー『アウトサイダーズ』(1963年)の第3章「マリファナ使用者への道」を紹介しました。ベッカーの考えをまとめると、「マリファナ使用者になる道には3つのハードルがある。それを乗り越えるには学習が必要だ。その学習には、先輩の経験者が大事になる。逆に、そのハードルを越えられなかった人は…
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アドルノ『権威主義的パーソナリティ』──社会学総論2012年6月1日

すっかり遅くなってしまいましたが、6月1日の社会学総論の講義ノートをアップします。この日は、社会心理学的研究の例として、アドルノ『権威主義的パーソナリティ』(1950年)を紹介しました。アンケートに答える「性格検査」を受けた人も多いと思いますが、それは社会心理学的な研究手法の応用例です。 さて、このアドルノらの研究は、「権威ある人…
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メイヨー『産業文明における人間問題』──社会学総論2012年5月25日

5月25日の授業では、実験法の例として、メイヨー『産業文明における人間問題』(1933年)を取り上げました。ホーソン工場実験として、たいへん有名な研究です。実験法のポイントは、事象が生じる条件を人間がコントロールするところです。社会的な事象ではそうした条件のコントロールが難しいので、実験法をもちいる機会は少ないです。メイヨーらの研究は、…
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リンドとリンド『ミドゥルタウン』(地域社会研究)──社会学総論2012年5月18日

5月18日の社会学総論では、地域社会研究の代表例ということで、リンドとリンドの『ミドゥルタウン』(1929年)を取り上げました。この調査の特徴を一言で述べるならば、人口3万6000人ほどの小都市マンシーを対象に、アメリカの平均的な一小都市の生活を織りなしている諸動向を同時的に相互連関させながら、生産に立脚した古き良き小都市コミュニティが…
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トマスとズナニエツキ『ヨーロッパとアメリカにおけるポーランド農民』──社会学総論2012年5月11日

5月11日の社会学総論では、ドキュメント分析の代表例ということで、トマスとズナニエツキ『ヨーロッパとアメリカにおけるポーランド農民』(1918-20年)を取り上げました。この『ポーランド農民』の内容を一言で表すならば、「伝統的な農村的社会から新しい都市的社会へという社会変動について、豊富なドキュメントをもちいて、個人の態度変容と関連づけ…
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ブース『ロンドン民衆の生活と労働』(社会踏査)──社会学総論2012年4月27日

4月27日の社会学総論では、社会踏査の代表例ということで、ブース『ロンドン民衆の生活と労働』(1902-3年)を取り上げました。17年間にわたる長丁場の調査です。ブースは自らが集めたデータをもとに、ロンドン市民を八つの階級に分け、貧困線を設定し、貧困者の割合を算出しました。その数は、当初の予想を超える30%あまりでした。さらに、貧困者の…
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デュルケム『自殺論』(公式統計)──社会学総論2012年4月20日

先週4月13日の授業は、私が担当する社会学総論(社会調査編)の進め方を話しただけだったので、本格的な内容は本日4月20日からとなります。昨年度と同様に今年度も、社会学的な調査研究の古典を紹介することで、社会調査の概要を知ってもらおうと考えています。ちなみに、この社会学総論は、社会調査士資格のA科目に認定されています。 ということで…
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社会学総論20110729後半(ゴッフマン『アサイラム』)

7月29日の社会学総論(後半)は、参与観察法の実例その2ということで、ゴッフマン『アサイラム』(1961年)を紹介しました。アサイラムとは収容所のことで、調査の舞台は1950年代アメリカの精神病院です。ゴッフマンは、精神病院の患者たちが作り出す社会的世界を知るために、参与観察を1年間実施します。彼は、体育指導主任の助手という立場で、Tシ…
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社会学総論20110729前半(ルイス『貧困の文化』)

7月29日の社会学総論(前半)は、参与観察法の実例ということで、ルイス『貧困の文化』(1959年)を紹介しました。調査の舞台は、1950年代のメキシコです。首都メキシコ市は、農村部から流入してくる人口の増加に産業の発展が追いつかず、フォーマルな仕事に就くことのできない貧困層が拡大していました。ルイスは、そうした貧しい人びとが、具体的にど…
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社会学総論20110722後半(モラン『オルレアンのうわさ』)

7月22日の社会学総論(後半)は、インタビュー法の実例その2ということで、モラン『オルレアンのうわさ』(1969年)を紹介しました。1969年5月~6月に、フランスのオルレアンで街中に広まった「女性誘拐のうわさ」が調査の対象です。そのうわさは、おおよそ「若い女性がユダヤ人経営のブティックの地下にある試着室に入ると、催眠性のある薬品を嗅が…
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社会学総論20110722前半(ベッカー『アウトサイダーズ』)

7月22日の社会学総論(前半)は、インタビュー法の実例ということで、ベッカー『アウトサイダーズ』(1963年)を紹介しました。アウトサイダーとは、社会の規則(規範)の「外側」にいる人という意味で、規則からの「逸脱者」を指しています。この本は、逸脱者に関するベッカーの論文を集めたものですが、そのなかから第3章「マリファナ使用者への道」を取…
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社会学総論20110715後半(日本版総合的社会調査(JGSS))

7月15日の社会学総論(後半)は、調査票調査の実例その2ということで、日本版総合的社会調査(JGSS)(2000年~)を紹介しました。JGSS(Japanese General Social Survey)は、2000年以来2年ごと(初期は1年ごと)に、全国の日本人を対象にランダム・サンプリングによる標本調査でおこなわれています。このJ…
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社会学総論20110715前半(「社会階層と社会移動」全国調査(SSM調査))

7月15日の社会学総論(前半)は、調査票調査の実例ということで、「社会階層と社会移動」全国調査(SSM調査)(1955年~)を紹介しました。SSM (Social Stratification and Social Mobility)調査は、1955年以来10年ごとに、全国の日本人を対象にランダム・サンプリングによる標本調査でおこなわれ…
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社会学総論20110708後半(アドルノ『権威主義的パーソナリティ』)

7月8日の社会学総論(後半)は、社会心理学的研究という観点から、アドルノ『権威主義的パーソナリティ』(1950年)を紹介しました。この調査は、「態度尺度の構成」「質問紙調査」「面接調査」の3つの部分から成ります。可能なかぎり数量的な分析をおこなおうという方針の一方で、質的データによる分厚い記述も魅力的な研究です。「ファシズムが二度と台頭…
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社会学総論20110708前半(メイヨー『産業文明における人間問題』)

7月8日の社会学総論(前半)は、実験法という観点から、メイヨー『産業文明における人間問題』(1933年)を紹介しました。メイヨー、レスリスバーガー、ディクソンらによるホーソン工場の実験は、照明実験、継電器組立作業実験、面接実験、バンク捲取観察実験の4つの部分から成ります。そのなかから、今回の授業では、『産業文明における人間問題』第3章の…
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社会学総論20110701後半(リンドとリンド『ミドゥルタウン』)

7月1日の社会学総論(後半)は、地域社会研究という観点から、リンドとリンド『ミドゥルタウン』(1929年)を紹介しました。前半の『ポーランド農民』が、移民の流入による異質的な大都市シカゴ(1920年280万人)を舞台にしていたのに対して、後半の『ミドゥルタウン』は、白人を中心とする同質的な小都市マンシー(1920年代3万6000人)を調…
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社会学総論20110701前半(トマスとズナニエツキ『ヨーロッパとアメリカにおけるポーランド農民』)

7月1日の社会学総論(前半)は、ドキュメント分析という観点から、トマスとズナニエツキ『ヨーロッパとアメリカにおけるポーランド農民』(1918-20年)を紹介しました。社会調査法の授業ということもあるので、「ドキュメント」の説明をしたり、トマスとズナニエツキの調査のねらいを説明するために、シカゴやシカゴ学派の成り立ちについて話したりしてい…
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社会学総論20110624後半(ブース『ロンドン民衆の生活と労働』)

6月24日の2時間目は、C.ブースの『ロンドン民衆の生活と労働』(1902-3年)について、「社会踏査の代表例」という位置づけで説明しました。阿部實, 1994, 「チャールズ・ブースと「貧困調査」」石川淳志・橋本和孝・浜谷正晴『社会調査──歴史と視点』ミネルヴァ書房, 3-23.という非常によくまとまっている論文があったので、この論文…
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社会学総論20110624前半(デュルケム『自殺論』)

6月24日の1時間目は、E.デュルケムの『自殺論』(1897年)について、「公式統計をもちいた初めての本格的な社会学的研究」という位置づけで紹介しました。社会学総論前半の理論編で中村真由美先生がデュルケムについてすでに説明していたので、『自殺論』の内容紹介は簡単なものにとどめ、「公式統計を調査にもちいる際の注意点」について時間を割きまし…
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社会学総論20110617(社会調査とは何か)

社会学総論の前半は、「社会学理論」について、中村真由美先生が授業をしてきました。6月17日より後半に入り、私が「社会調査」をテーマに講義をしていきます。 社会学総論のシラバス http://syllabus.adm.u-toyama.ac.jp/syllabus/search/details.asp?val_year=2011&…
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