ぷらっとほーむ編『若者リアル──支援者のための若者入門ブックガイド』(2011年、山形県山形市)

2011年9月に東京であった日本教育社会学会で、山形市で「ぷらっとほーむ」という若者の居場所・学び場づくりをしている滝口克典さんと知り合いになりました。その時いただいたのが、今回とりあげる『若者リアル──支援者のための若者入門ブックガイド』です。滝口さんは、この冊子の編集長を務めています。

ぷらっとほーむ
http://www11.plala.or.jp/plathome/

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このガイドブックは215ページからなる本格的なもので、現代日本の若者の実像に迫った120冊の本が紹介されています。収録された本は、ルポルタージュから研究書までさまざまですが、2000年前後以降に出版された入手しやすく初心者でも読みやすいものが選ばれています。恥ずかしながら知らない本がいくつもあって、とても勉強になりました。

目次はこちら(PDF, 531Kb)
http://dl.dropbox.com/u/22647991/%E3%80%8E%E8%8B%A5%E8%80%85%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%80%8F%E7%9B%AE%E6%AC%A1.pdf

テーマごとに20章に分かれ、それぞれ6冊ずつ紹介されています。各章の冒頭には解説が書かれており、そのテーマについて俯瞰できるようになっています。非常に便利でわかりやすい構成になっています。


本当によくできたブックガイドなのですが、それは支援者として日々直面する現場のニーズから生まれたようです。滝口さんは「おわりに」で次のように書いています。

「この事業は、山形県内の各地で若者支援に従事しているNPOの関係者たちが共通して直面している課題──活動への新規参入者の少なさ、それゆえの後継者不足、支援者の力量向上のための研修機会の不備、研修プログラムの未開発、以上の合成による慢性的な人手不足、その結果としての支援者の過剰消耗と燃え尽きなど──に、その問題の当事者である私たちが、自分たち自身の力で、やれるところから取り組んでいこうとの思いから企画したものです」(p.210)

いろいろある課題のなかでも支援団体間で共通化できそうな「スタッフ研修」について、何度も公開読書会を開いて参加者全員でつくり上げたのがこの『若者リアル』です。「自分たちにとって使い勝手のよいものを作ろう」という意気込みが伝わってきます。最後の19人の制作スタッフ紹介を見ると、さまざまな活動をしている人びとが制作に加わっていたことがわかります。

そして、文章もいいのですが、イラストがとてもすばらしいです。ぷらっとほーむでは、絵を描く活動が盛んなようですね。ホームページに掲載されている「居場所のほしいあなたのためのぷらっとほーむ入門」という冊子のマンガも秀逸です。笑えます。居場所の雰囲気がよく伝わってきます。

ぷらっとほーむ入門
http://www.geocities.jp/plathome2007/puraho-manga.htm
マンガで読む ぷらっとほーむ〔案内編〕(2007年度版)
http://www.geocities.jp/plathome2007/2007-manga-2.htm
マンガで読む ぷらっとほーむ〔活動編〕(2007年度版)
http://www.geocities.jp/plathome2007/2007-manga-5.htm
マンガで読む ぷらっとほーむ〔案内篇〕(2006年度版)
http://www.geocities.jp/plathome2007/manga-2.htm
マンガで読む ぷらっとほーむ〔日常篇〕(2006年度版)
http://www.geocities.jp/plathome2007/manga-6.htm


この『若者リアル』は、独立行政法人福祉医療機構・社会福祉振興助成事業からの助成を受けて作られています。まだ残部があるようですので、ご関心をもたれた方は、ぷらっとほーむのほうに問い合わせてみてください。

独立行政法人福祉医療機構(WAM)
http://hp.wam.go.jp/



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